ワイヤーは使用しておりません（ワイヤーを入れるとイスに座るのが難しいためです）。ハードチュールによって支えています。ハードチュールは直接お肌に触れると痒くなったりすることがございますが、ハードチュールをはさむようにして、裏地（キュプラ）と表地（シャ）を１枚ずつあてていますので、普通にご使用になる限り、ハードチュールが直接肌にふれることはございません。

全体にハードチュールを入れるのではなく下２／３に入れています（上部１／３には入っておりません）ので、イスに座った時のおしりのあたりがゴワゴワする不快感もございません。

ワイヤーを使わずにハードチュールのみだとスカートの広がり方は控えめになりますが、パニエの役割はスカートを広げることが唯一の目的ではありません。実はもうひとつ、スカートが引きずるほど長い場合に足に絡みつかないようにして歩きやすくするという目的があり、最近はこちらのほうが重要視されてきています。また、歩くときだけでなくピアノ演奏の際のペダルさばきの問題も同様です。

パニエの丈は何種類かございますが、ドレスと一緒にご注文いただいた場合は、こちらで最適の長さを選びます。お客様のほうで丈のご心配は不要です。すでに当店のドレスをお持ちで追加でパニエ単品をご注文いただいた場合は、今お持ちのドレス名のご連絡をお願いします。他社のドレスにお使いの場合は、身長とドレスの総丈のご連絡をお願いします。